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放課後デイ開業までの流れ

重症心身障害児向けの放課後等デイサービスや児童発達支援の事業を開業するには、さまざまな法的手続きと書類の準備が必要です。ここでは、開業に向けて必要な手続きと準備すべき書類について詳しく説明します。

1. 事業計画書の作成

事業計画書は、事業のビジョンやミッション、具体的な運営計画を示す重要な書類です。以下のポイントを含めることが重要です。計画書なしで事業を開始するのは地図を持たずに登山するのと同じくらい危険で、命を落とす(経済的に死ぬ)恐れがあります。

  • 事業の概要: 事業の目的、対象となる障害児の特性、提供するサービスの内容などを明確に記載します。
  • 対象となる障害児の詳細: 対象とする障害児の年齢、障害の種類や程度、予想される利用者数を具体的に記載します。
  • 提供するサービスの内容: 療育プログラムの詳細、日常生活支援、リハビリテーション、学習支援など、具体的なサービス内容を記載します。
  • 事業の運営体制: 組織図、各スタッフの役割や責任範囲、運営時間や年間スケジュールなどを記載します。
  • 資金計画と収支予測: 初期投資額、運営費用、収入見込みなどを具体的に算出し、事業の持続可能性を示します。

2. 法人設立の手続き

放課後等デイサービスや児童発達支援事業を行うには、法人格が必要です。一般的にはNPO法人や株式会社が選ばれますが、ひこうき雲では「合同会社」をお勧めしています。

  • 定款の作成: 法人の基本的な運営ルールを定めた定款を作成します。定款には、法人の目的、事業内容、組織構成、運営方法などを詳細に記載します。
  • 設立総会の開催: 設立総会を開催し、定款の承認、理事の選任、設立手続きの承認を行います。設立総会の議事録も必要です。
  • 法務局への法人登記申請: 必要書類を準備し、法務局に登記申請を行います。登記が完了すると法人格が取得されます。

3. 許認可申請

事業を開始するには、都道府県等からの許認可が必要です。許認可を取得するためには、各自治体で定めている以下の書類等を準備し、申請します。(都道府県等によって求められる書類は微妙に異なります)

  • 事業計画書: 前述の通り、詳細な事業計画書が必要です。
  • 法人登記簿謄本: 法人設立の際に取得した登記簿謄本を提出します。
  • 施設の平面図: 施設の間取りや設備の配置を示した平面図を作成し、提出します。
  • 職員の資格証明書: 児童発達支援管理責任者や児童指導員の資格証明書を提出します。
  • 運営規程: 事業の運営方針や手続き、利用者の受け入れ基準などを定めた運営規程を作成し、提出します。

4. 施設の準備

施設の準備も重要なステップです。施設の基準も都道府県等が個別に定めています。大きくは以下の点に注意して準備を進めます。

  • バリアフリー設計: 障害児が安全に利用できるよう、段差のない設計や手すりの設置など、バリアフリー対応を行います。
  • 安全対策: 避難経路の確保、防災設備の設置など、緊急時に備えた安全対策を徹底します。
  • 適切な遊具や設備の配置: 障害児が安心して過ごせるよう、適切な遊具や設備を配置します。また、衛生管理も徹底します。

5. スタッフの採用と研修

適切なスタッフを採用し、必要な研修を行います。採用時には以下の点を確認します。

  • 資格要件の確認: 児童発達支援管理責任者や児童指導員など、必要な資格を持つスタッフを採用します。
  • 職員の経験とスキル: 障害児支援の経験やスキルを持つスタッフを優先して採用します。
  • 研修計画の立案と実施: 新人研修や定期的なスキルアップ研修を計画し、実施します。研修内容には、障害児支援の基本知識、緊急時対応、コミュニケーションスキルなどを含めます。
  • 職員の採用時期: 特に児童発達支援管理責任者はほかの職員より早く雇用し、都道府県等に届け出る必要があります。

6. 運営開始前の準備

運営開始前には、以下の準備を行います。

  • 利用者募集と契約の締結: 地域の保護者や関係機関に対して利用者を募集し、契約を締結します。利用契約書には、サービス内容や利用料金、契約条件などを明記します。
  • スタッフの役割分担と業務マニュアルの作成: 各スタッフの役割を明確にし、業務マニュアルを作成します。業務マニュアルには、日常業務の手順や緊急時対応の方法を詳しく記載します。
  • 施設内外の清掃と整備: 施設内外を清掃し、整備を行います。利用者が快適に過ごせる環境を整えることが重要です。
  • 開業前の広報活動: ウェブサイトやパンフレットを作成し、開業を広報します。地域の関係機関や保護者に対して、事業の概要や利用方法を周知します。

7. 実際の運営開始

すべての準備が整ったら、いよいよ運営開始です。運営開始後も、定期的に運営状況を見直し、改善を図ることが重要です。

  • 利用者のフィードバックの収集: 利用者やその家族からのフィードバックを定期的に収集し、サービスの改善に役立てます。
  • スタッフの定期的な評価と研修: スタッフの業務評価を行い、必要に応じて追加の研修を実施します。スタッフのモチベーション維持とスキルアップを図ります。
  • 定期的な運営会議の開催: 運営会議を定期的に開催し、運営状況の報告や問題点の共有、改善策の検討を行います。

開業スタートアップサポートについて

「ひこうき雲」では、重症心身障害児向けの放課後等デイサービスと児童発達支援の多機能型の開業をサポートしています。これから開業を考えている方、新規事業を始めたい方など、ぜひご相談ください。専門的なアドバイスとサポートで、スムーズな開業をお手伝いします。