重症心身障害児向けの放課後等デイサービスに求められる人員基準

2024年6月13日

重症心身障害児向けの放課後等デイサービスは、特別な支援を必要とする子供たちに対して、質の高いケアを提供するために特定の人員配置基準が定められています。以下に、その基準をまとめます。

人員基準

管理者
- 配置基準: 1名以上
- 事業所全体の管理・運営を担当します。管理者は、スタッフの配置、業務の遂行状況の確認、保護者との連絡調整など、事業所運営の中心的な役割を担います。
児童発達支援管理責任者
- 配置基準: 1名以上
- 児童発達支援および放課後等デイサービスの提供時間帯を通じて配置が必要です。管理責任者は、支援計画の作成や進捗の管理、他のスタッフへの指導を行います。
児童指導員または保育士
- 配置基準: 1名以上
- 提供時間帯を通じて常時配置が求められます。児童指導員や保育士は、日々の活動やプログラムの実施、子供たちへの直接的なケアを担当します。特に、重症心身障害児に対しては、専門的な知識とスキルが必要です。
看護職員
- 配置基準: 1名以上
- 医療的ケアが必要な場合に備えて配置します。看護職員は、医療的ケアや健康管理を行い、必要に応じて緊急対応も行います。重症心身障害児にとっては、日常的な医療サポートが重要となります。
機能訓練担当職員
- 配置基準: 必要な場合
- 機能訓練を行うために、理学療法士や作業療法士などの専門職を配置します。これにより、子供たちの身体機能の維持・向上を図ります。個々のニーズに応じた訓練プログラムを提供します。
嘱託医
- 配置基準: 1名以上
- 内科、精神科、神経科、小児科、外科、整形外科、リハビリテーション科などの診療経験が求められ、必要に応じて対応できる体制を整えます。嘱託医は、健康診断や医療的な助言を行います。

特記事項

常勤要件
- 重症心身障害児を主として支援する事業所においては、児童指導員、保育士、看護職員および機能訓練担当職員の常勤要件は設けられていませんが、それぞれの職務において提供時間帯を通じて配置する必要があります。これは、子供たちが安全かつ適切な支援を受けられるようにするためです。

運営上の注意点

これらの基準を遵守することで、重症心身障害児に対する質の高い支援を提供することが可能です。施設運営においては、これらの人員配置基準をしっかりと守り、適切な支援体制を整えることが重要です。さらに、スタッフの継続的な研修やスキルアップも求められます。これにより、最新の知識と技術を持って子供たちに対応することができます。